2015/10/19

支えてもらったのはこちらだった。 ~第6回エコアイランド宮古島マラソン~

実は、ここのところずっと悩んでいたことがありました。
それは
「どうしても、トレーニングへのモチベーションが上がらない」事。

例によって夏の疲れが出たのでしょうか。
肉体的な疲労は去年ほど溜まっていないにも関わらず、
「走りたくない」という欝々とした気持ちに支配されてしまい
時間が出来てもじっと家にこもる、という事が増えてきてしまいました。
今回エントリーした第6回エコアイランド宮古島マラソンは、10月とはいえ
気温も湿度もまだまだ高い時期の大会。
それに対してもネガティブなイメージしか持てず
私は今回、全く乗り気では無い状態でした。

そんな大会前日、いつも一緒に練習している若い女性から
「実は大会が終わったら、午後3時から自分のオバァのお祝いがあるんです。
なので2時にはゴールしたい。ペースメーカーをお願いできませんか?」とメールがありました。

どうせ自分が気乗りしない大会なら、
人のために走るのも悪くないな…
そう思って快諾しました。

大会当日の天気は曇りで
気温も朝はさほど高くない感じです。
少し安心して、会場に向かいます。
彼女と落ち合い、あんまりたいした打ち合わせもせずに
とにかく午後2時までにゴールすることだけを決めました。

誰か連れが居る。
それはずいぶんと気持ちが軽くなるものですね

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上下黒のウェアの彼女。前半はとっても元気で、地元の子らしく応援もたくさん!
彼女の地元の地区に差し掛かるとたくさんの声援が飛びます。
ワタシもおすそ分けをいただけました♪

しかし強風!!
この日は台風の影響で強風注意報発令中。
風速9mという事でしたが、伊良部大橋の上はその倍以上に感じました(;´∀`)
でも、練習の時は苦しい想いしかしなかった伊良部大橋でしたが、レース当日は
応援も折り返しのエイドステーションでのもてなしも激励の音楽もいっぱいで
苦しさが半減!
風も斜めからだったので、さほど辛くは感じず何とかクリア。

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これはトゥリバーの分岐点手前。
そこでハーフとフルが左右に分かれます。
ハーフはあと6km、フルは6km+21km…

この後は来間大橋まで下り基調。
彼女の足取りは軽く、綺麗なピッチを刻みます。
正直「何なら私が潰れて置いていかれるかも(;'∀')」と何度か不安になりましたが
ペーサーはそんな弱気なことではいけない!
幸い、一番の心配事だった暑さも曇りがちで、気温27.5℃湿度76%と思ったほどでは無いし
何より対面コースなので、知り合いにたくさん会えて元気が貰える。

彼女にはエイド毎での給水、塩分の補給をこまめに指示し
このペースで後半も行けたら、4時間半ちょっとでいけるかも?と少し楽観的になりました。

そんな想いが崩れたのは、来間大橋への道のり。
折り返して来る人が全員表情がキツそうで、中には歩いている人さえ見える。
「ヤバい。これは例のパターンだ…!」
来間大橋に差し掛かった時その不安は見事に的中。
そう、折り返してからが「ど真向いの風」。
もちろん強風

彼女の足取りが少しずつ辛そうになってきました。
今まで軽かった足音に、少しずつ靴底が擦れる音が加わっていきます。
これは足がちゃんと上がらなくなってきた兆候なので
エイドでの休憩を少しずつ長くし、ストレッチなどで気分転換を図りました。

笑うしかない強風でかろうじて走った来間大橋の後は上り基調。
彼女のペースが落ちそうになります。
走りながらの会話で、彼女が実はフルの自己ベスト記録が5時間45分なこと、
長い練習は12kmぐらいしかしてないことを聞き出し
「あちゃー(;'∀')」とは思いましたが
それと同時に、彼女がしょっちゅう練習しているところを見かけてると
他の仲間から聞いていた私は
彼女のその粘りと根性を信じることにしました。

「足が痛い…」「大丈夫、みんな痛い!私だって痛いし!」
「歩きたい…」「絶対歩かせない!歩いたら間に合わない!」
「キツイ…」 「周りのみんなもキツイ!自分だけじゃない!」
「息が苦しい…」「まずはいっぱい息を吐いて!そしたらたくさん吸えるから!」


そんな叱咤激励に、彼女は本当によくついてきました。
辛抱強い彼女がそんな弱音を吐くくらいなので、よっぽど辛かったに違いありません。
それでも、私は彼女をどうしても間に合わせたかった。
最後の1kmでたまらず彼女が「もう、先に行って下さい…」と行った時に
「ここまで来て何言ってるの!絶対ゴールまで一緒に行く!」と返事した私のことを
鬼だと思ったはずです

そして、ようやくゴール。
4時間58分32秒、彼女の自己ベストを大幅に更新できました!

「ありがとうございます!間に合いました!一人じゃ絶対無理でした( ;∀;)
じゃ、オバァのお祝いに行ってきます!」

メダルと完走証を手に、慌ただしく去っていった彼女を見送りながら
私はレースを思い返しました。

叱咤激励されたのは、実は私の方。
沈みかけた気持ちを上げてもらったのは、実は私の方。
文句ひとつ言わず歯を食いしばって付いてきた若い彼女に
私の方がたくさんたくさん教わりました。

自分一人だったら、ここまで気持ちを保てなかった。感謝するのは私の方だと思います。
得るものがとても多かった大会になりました!

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また次の目標に向けて、頑張ることが出来そうです。
関係者の皆さん、一緒に同じレースを走った皆さん、
応援してくれた皆さんに、心からの感謝を。

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