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2010/08/14

おじぃ、また会おうね

そのおじぃと初めて会ったのは
もうかれこれ13年ぐらい前になります。

当時、色んな事があってどん底だった自分は
何か打ち込むものが欲しくて
以前からボランティアとして関わっていたトライアスロンを
その目標に掲げました。

でもトライアスロンには色々必要なものがある。
最たるものは自転車です。
余裕が無かった私は、新品の自転車を買う訳にはいかず
当時はネットもそれほど普及してなかったため
恥を忍んで色々な人に声をかけ
ようやく女性用の自転車を譲ってもらえると聞き、はるばる隣の島まで
そのおじぃに会いに行きました。

おじぃは実は、伊良部トライアスロンクラブの会長だったのです。


自転車を買った途端におめでたが発覚した女性から
誰かに売ってほしいと言われて預かっていたというそのバイクは
鮮やかな色彩で、一目惚れでした。
事情を分かってくれたおじぃは、破格の値段でバイクを譲ってくれたのです。

“これから、楽しみだな。”

そう言って笑ったその時のおじぃの笑顔は、その後10年以上の長きに渡り
トライアスロンの事を何も知らなかった私を支え続けてくれました。
若い頃は自らも競技者だったおじぃは
いつもいつも記録会に参加し、大きな声援と共に
私に水を渡してくれました。


おじぃから水を渡される度に、私は自分が強くなっていくのを感じたものです。

本当に、可愛がってもらいました。
ともすれば挫けそうになる私を、孫娘のように慈しんでくれました。
そんなおじぃはいつも若い女性の人気者で
マラソン大会で走る時は常にハーレムのように、おじぃを慕う女性が周りを一緒に走っていました。
もちろん私もその一人です。

おじぃが入院したと聞いても
「まぁ確かに80歳も近ければちょっとは病気もするよね」ぐらいの軽い気持ちで居ました。
その入院が数ヶ月に及んでも、楽観視していました。

だから


新聞に訃報を見つけた時
これは絶対同姓同名の他人だと


信じたかったです。



おじぃを偲ぶ会では、誰もがみんな笑って見送ろうと言っていたのに
その顔はみんな号泣していたそうです。


おじぃ。
私はおじぃにサヨナラは言わんよ。

これからも、おじぃと一緒に走っていく。
出来ればおじぃの歳までも。

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